過去に車購入時の選び方について記事を書きました。
気になる方は是非ご参照ください。
今回は「買ってはいけない車」についてです。
自動車の購入は多くの人にとって大きな出費であり、慎重に選ぶべき重要な決断です。
車を購入する際、見た目や価格だけで判断してしまうと、後悔することがあります。
特に中古車市場では、注意すべきポイントを知らないとトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
本記事では、「絶対に買ってはいけない車」の具体例を挙げ、注意喚起するとともに、意外と買っても良い車についても、自動車鈑金塗装のプロの視点から解説します。
目次
絶対に買ってはいけない車とは?
中古車市場には一見お得に見える車がたくさんありますが、その中には購入を避けるべき「危険な車」も存在します。
以下の3つの例は特に注意が必要です。
- 前部分(エンジンルーム)を事故した車
- 冠水車(浸水被害を受けた車)
- メーター改ざん車(走行距離詐称)
それぞれ詳しく解説します。
買ってはいけない事故車の特徴
事故車とは?
事故車といっても少しぶつけた程度からフレームを大きく損傷したものまで様々です。
自動車はフレームという外殻でエンジンなどの重要部品や室内が守られています。
少しぶつけた程度でフレームに影響がない事故は「修復歴なし」とみなされることが多く、その後の使用にも大きな影響はありません。
注意すべきはフレームの修理が必要なほどの事故に遭った車です。
前部分(エンジンルーム)を事故した車
前方部分を事故した車は、エンジンなどの重要部品が損傷している可能性があります。
中でもエンジンルームを形づくるフレーム部分を修理した車は注意が必要です。
修理されていても、内部の不具合が完全には直っていないことが多く、長期的な故障リスクが高いです。
以下の特徴がある事故車は購入を避けるべきです。
- フロントフェンダーとヘッドライトの隙間が不自然
- エンジンルーム内のボルトやフレーム、部品の色が周囲と異なる
- ハンドル操作に対するタイヤの反応が鈍い
- 直進走行時に車体が安定しない
これらの特徴がある車は、エンジンルームのフレーム部分を修理した可能性が高く、将来的に高額な修理費用がかかるリスクがあります。
購入を検討する際は、必ず専門家による詳細な点検を受け、修復歴について詳しく説明を受けることが重要です。
冠水車のリスクと見分け方
冠水車とはいわゆる水害などで浸水した車のことです。
外見上は問題がないように見えても、深刻な問題を抱えている可能性が高いです。
水没によりエンジンや電子機器が損傷し、走行性能に大きな支障をきたす恐れがあります。
さらに、衛生面でも問題があり、カビや細菌が発生しやすくなります。
冠水車を見分けるポイント
冠水車を見分けるポイントは下記の通りです。
- 異臭:車内やエアコンから泥やカビの臭いがする
- サビや腐食:エンジンルームや内装の金属部品に不自然なサビがある
- シミや汚れ:シートやシートベルトに水位線や粉末状の汚れがある
- 湿気:車内に異常な湿気がこもっている
- 価格:同じ車種・年式の相場と比べて極端に安い
冠水車は故障のリスクが高く、安全性にも問題があるため、購入は避けるべきです。
中古車を検討する際は、これらのポイントを慎重にチェックし、疑わしい場合は専門家に相談することをおすすめします。
メーター改ざん車の危険性
メーター改ざん車は、走行距離を実際よりも少なく見せかけた車両のことです。
改ざんされた車は、予想以上に劣化が進んでいる可能性が高く、突然の故障や高額な修理費用につながる恐れがあります。
メーター改ざん車を見分けるポイント
メーター改ざん車を見分けるポイントは以下の通りです。
- 車両売買契約書に走行距離の記載がない、または不明と記載されている
- 車検証やメンテナンスノートの記録と現在の走行距離に大きな矛盾がある
- 年式に比べて走行距離が不自然に少ない
- 整備記録と現在のメーター表示に大きな相違がある
近年、デジタルメーターの導入や車検制度の変更により、改ざんは困難になっていますが、完全になくなったわけではありません。
中古車購入時は、信頼できる販売店を選び、車両の履歴を慎重に確認することが重要です。
意外と買っても良い中古車とは?
おまけとして意外と買っても良い中古車を紹介します。
それは「後部分(エンジンルームの反対側)の軽い事故車」です。
後部分(エンジンルームの反対側)の軽い事故車とは?
後部(エンジンルームと反対側)のみに軽微な損傷を受けた事故車は、エンジンや駆動系への影響が少なく、修理も比較的簡単で、その後の使用にほとんど影響がありません。
このような車は安全性がある程度担保されている割には、事故車ということで価格が抑えられていることも多く、お得な選択肢となり得ます。
ただし、後輪駆動や四輪駆動の車、足回りーやシャーシ部分にまで影響があるような事故車も避けるべきです。
軽微な事故とはいえ、その後の使用に全く影響がないわけではありませんので、信頼できる販売店や専門家に説明を受け、最後は自己責任で判断してください!
まとめ
中古車購入にはリスクがありますが、事前に知識を持つことで失敗を防ぐことができます。
本記事で紹介した「買ってはいけない車」の特徴を理解し、安全で快適なカーライフを手に入れましょう。
また、信頼できる業者との取引も忘れずに!
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