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鈑金塗装って何?自動車修理のプロが完全解説!「鈑金塗装」と聞いてピンとくる人は案外少ないのではないですか? 自動車を持っていない人は「???」となる人が多いですし、私も自動車業界に入る前まで、自動車整備のことは知っていても鈑金塗装についてはほとんど何も知らない状態でした。 今回のコラム記事が、自動車の「鈑金塗装」についてもっと知ってもらえる、興味を持ってもらうきっかけになれば嬉しいです。 鈑金塗装について過去に⇩⇩⇩のような記事も書いたので、こちらも参考にしていただけると幸いです。 https://abf-garage.com/automotive-sheet-metal-painting-professionals/ 鈑金塗装とは何か? 自動車の外観を美しく保つために、事故や経年劣化で傷んだ車体を修復する重要な技術が「鈑金塗装」です。 鈑金塗装は、車のボディにできた凹凸や傷を修正し、元の状態に戻す作業全体のことを指します。簡単に言うと、車の「美容整形」ですね。変形した部分を直し、塗装をして新車のような輝きを取り戻します。 鈑金塗装の作業の種類 鈑金塗装には3つの主な作業があります。 外板板金:外装パネルの修正 フレーム修正:内部骨格の修正 取替え作業:損傷が激しいパーツの交換 塗装:外装パネルの塗装 これらの作業を組み合わせて、様々な傷、凹みに対応します。 基本的な作業工程 鈑金塗装は基本的に下記のような工程で作業を進めます。 分解と清掃:必要な部品の取り外しと清掃を行います。 鈑金作業:変形部分を叩いたり、引っ張ったりしながら大まかに修正します。 パテ付け:鈑金作業したした箇所にパテを付け、細かく整形します。 研磨:パテつけした箇所を磨いて、表面を整えます。 下地処理:塗装前の下地処理としてプライマー塗布を行います。 塗装:塗料を調色し、塗装します。 仕上げ:塗装・乾燥後に磨きをかけて艶を出します。 組み立て:部品の組み立て、車体本体に取り付けを行います。 自動車整備と鈑金塗装の違い 「鈑金塗装って整備と何が違うの?」という質問をたまに受けることがあります。 簡単にいうと下記のように言えると思います。 整備:自動車が正常に動くように「自動車の中身」を整える作業 鈑金塗装:自動車の見た目を良くするために「自動車の外側」を整える作業 料金・期間はどのくらい? 料金の目安 鈑金塗装の料金は損傷の程度や範囲、損…
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みんなが知らないガソリン価格の真実国民民主党がガゾリン税の暫定税率を廃止することを公約に掲げ、話題になっていますね。 これまでガソリン価格に税金が含まれていることは知っていても、どのくらいの割合で税金がかかっているのかなど、詳しく知らなかった方も多いと思います。 今回の記事では「ガソリン価格の真実」と題して、税金も含めたガソリン価格の内訳について詳しく解説します。 ガソリン料金の内訳 ガソリン料金は、原油代や精製コスト、流通マージンだけでなく、様々な税金で構成されています。日本国内のガソリン料金の内訳は、おおよそ以下のようになっています: 油代(精製コスト含む):約43% 揮発油税(ガソリン税):約30% 石油石炭税:約2% 消費税:約10% 流通マージン:約15% 消費税を含めるとガソリン価格の半分近くが税金で占められていることが分かります。 ガソリン税とは何か ガソリン税は、正式には「揮発油税」と呼ばれ、ガソリンの販売に課される間接税です。これに地方揮発油税を加えたものが、一般的に「ガソリン税」と呼ばれています。現在、1リットルあたり53.8円(国税48.6円、地方税5.2円)が課税されています。 ガソリン税の歴史 ガソリン税は1949年に道路特定財源として導入されました。当初は道路整備のための財源確保が目的でしたが、2009年に一般財源化され、使途が拡大されています。 税率の推移 ガソリン税の税率は、以下のように変遷してきました: 1949年:導入時 9.8円/L 1974年:24.3円/L 1993年:53.8円/L(現在の税率) この間、道路整備の需要や財政状況に応じて税率が引き上げられてきました。ガソリン税の導入当時、日本は好景気でした。インフラ整備もどんどん進み、その一環としての道路整備事業の拡大のためとしてガソリン税が導入されました。その後も道路整備事業の拡大を理由に税率は上がる一方でした。 2008年には道路特定財源の「一般財源化」が決定され、2009年に道路特定財源制度が廃止されました。要するに「道路整備事業に関係なくガソリン税は続けるよ」ということが決定された訳です。 国際比較 日本のガソリン税は国際的に見ても高水準にあります。例えば: 日本:53.8円/L アメリカ:約10円/L イギリス:約90円/L ドイツ:約80円/L 欧州諸国と比べると低めですが、アメリカと比較する…
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鈑金塗装の真相:プロが明かす料金の仕組みと適正価格の見分け方愛車にキズやへこみができてしまった時、多くの方が頭を悩ませるのが鈑金塗装の料金です。「相場がわからない」「価格の決め方が不透明」「どの業者に依頼すべきか」など、様々な不安を抱えているのではないでしょうか。 本記事では、鈑金塗装のプロフェッショナルとして長年培ってきた経験と知識を基に、料金の仕組みや適正価格の見分け方について詳しく解説します。これを読めば、鈑金塗装に関する不安が解消され、自信を持って修理を依頼できるようになるでしょう。 鈑金塗装については⇩⇩⇩こちらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。 https://abf-garage.com/automotive-sheet-metal-painting/ 鈑金塗装の料金体系を解明 鈑金塗装の料金は、主に以下の3つの要素から構成されています。 キズ修理料金 塗装料金 ばらし代 部品代 これらの合計が最終的な修理費用となります。 キズ修理料金 キズ修理料金は、損傷の程度や範囲によって変動します。小さなキズであれば数千円程度で済むこともありますが、大きな凹みや複雑な修理が必要な場合は高額になることがあります。 傷だけであれば傷が大きければ大きいほど、深ければ深いほど料金が高くなります。また、傷だけでなく凹みもある場合(いわゆる凹みを伴う傷)も料金が高くなります。 塗装料金 塗装料金は、塗装する面積や使用する塗料の種類によって決まります。一般的に、ソリッドカラー、メタリックカラー、パールカラーの順で料金が高くなります。 最近の乗用車はソリッドカラーであることは少なく、ほとんどがメタリックかパールです。(トラックやバンなどの商用車のホワイトはソリッドも多いです) ばらし代 損傷箇所によっては、周辺のパーツを取り外す必要がある場合があります。この作業に伴う費用が「ばらし代」です。損傷範囲が広がるほど、深くなるほど取り外すパーツが増えるため料金が高くなります。また損傷範囲は狭くても複数のパーツにまたがる箇所を損傷してしまうと料金が高くなります。 部品代 修理が不可能な部品は交換する必要があります。特にプラスチックなどの樹脂製部品は修理ができない場合が多いです。 基本的には純正品の新品の部品と交換しますが、高額になる場合は社外品や中古品を選ぶことで費用を抑えることができます。 損傷部位別の料金相場 損傷部位によって料金…
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買ってはいけない車 3選過去に車購入時の選び方について記事を書きました。気になる方は是非ご参照ください。 https://abf-garage.com/news20240925/ https://abf-garage.com/new-car-options/ 今回は「買ってはいけない車」についてです。 自動車の購入は多くの人にとって大きな出費であり、慎重に選ぶべき重要な決断です。車を購入する際、見た目や価格だけで判断してしまうと、後悔することがあります。特に中古車市場では、注意すべきポイントを知らないとトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。 本記事では、「絶対に買ってはいけない車」の具体例を挙げ、注意喚起するとともに、意外と買っても良い車についても、自動車鈑金塗装のプロの視点から解説します。 絶対に買ってはいけない車とは? 中古車市場には一見お得に見える車がたくさんありますが、その中には購入を避けるべき「危険な車」も存在します。以下の3つの例は特に注意が必要です。 前部分(エンジンルーム)を事故した車 冠水車(浸水被害を受けた車) メーター改ざん車(走行距離詐称) それぞれ詳しく解説します。 買ってはいけない事故車の特徴 事故車とは? 事故車といっても少しぶつけた程度からフレームを大きく損傷したものまで様々です。自動車はフレームという外殻でエンジンなどの重要部品や室内が守られています。少しぶつけた程度でフレームに影響がない事故は「修復歴なし」とみなされることが多く、その後の使用にも大きな影響はありません。注意すべきはフレームの修理が必要なほどの事故に遭った車です。 前部分(エンジンルーム)を事故した車 前方部分を事故した車は、エンジンなどの重要部品が損傷している可能性があります。中でもエンジンルームを形づくるフレーム部分を修理した車は注意が必要です。修理されていても、内部の不具合が完全には直っていないことが多く、長期的な故障リスクが高いです。 以下の特徴がある事故車は購入を避けるべきです。 フロントフェンダーとヘッドライトの隙間が不自然 エンジンルーム内のボルトやフレーム、部品の色が周囲と異なる ハンドル操作に対するタイヤの反応が鈍い 直進走行時に車体が安定しない これらの特徴がある車は、エンジンルームのフレーム部分を修理した可能性が高く、将来的に高額な修理費用がかかるリスクがあります…
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年末年始:営業日程のお知らせ平素よりご愛顧賜り、誠にありがとうございます。 2024年末〜2025年始の営業日程についてお知らせいたします。 12/31(火):休業 1/1(水) :休業 1/2(木) :休業 1/3(金) :休業 1/4(土) :休業 年明けは1/5(日)より通常営業いたします。休業中はご迷惑をお掛けいたします。何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
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新車購入時につけるべきオプション10選新車を購入する際、オプション選びは重要な決断です。適切なオプションは快適性を高め、リセールバリューを向上させる一方で、不要なオプションは無駄な出費となり、将来の売却時に損失を招く可能性があります。本記事では、新車購入時につけるべきオプション10選を紹介します。おまけで避けるべきオプションも紹介してますので、どうぞ最後までお読み下さい。 前提と選定基準 今回紹介するオプションは下記のような基準で選びました。 人気の高いオプション 定番のオプション リセールバリューが高いオプション リセール(7年以内の売却)を前提に考えました。特にリセール時に購入金額を取り返すことができそうかを念頭においています。そもそも「乗り潰すつもり」「7年以内には売却しない」という方は全てのオプションは単純にコストになりますので、自分が使うもの・使わないもの、必要か不要かで判断すると良いかと思います。 選ぶべきオプション10選 1.ツートーンカラー ツートーンカラーは軽自動車、普通車(登録自動車)問わず人気が高く、リセールバリューも高いです。加えて後から施工することができないため、新車注文時だけ注文可能であるところもポイントです。特にSUV系の車種でツートーンカラーが設定されていれば、選んだ方が良いでしょう。 軽でもスズキのハスラーやダイハツのキャンバスなどはツートーンカラーが人気です。7年以内の売却であれば元は取れると思います。 2.サンルーフ(ガラスルーフ) SUVやミニバンではサンルーフが設定されている車種があります。逆に言うとサンルーフのオプションがある車種は、サンルーフ欲しさに選ばれている傾向が強いです。(サンルーフがいらないなら、その車種を選ばない)そのためリセールバリューが上がりやすく、中古市場でも需要があります。サンルーフの設定があるのにサンルーフがついていないと市場価値が下がるイメージです。 3.純正ディスプレイオーディオ 純正オーディオは内装デザインとの一体感があり、保証期間も長めです。リセール時には社外品よりも評価が高くなる傾向があります。最近はナビよりもオーディオ(ディスプレイオーディオ)がコスパも良く、人気があります。オーディオにディスプレイが搭載されていて、スマホを連携することでアプリでのナビゲーションも可能であることが理由です。しかもディスプレイオーディオは多くの…
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賢く車検を受けるために国内全てのカーオーナーの悩みの種、それは車検ではないでしょうか。自家用乗用車は新車から3年、その後は2年に1回のサイクルで車検を受けなければいけません。走行距離や使用頻度に関わらず、例え車を使っていなくても、車検は受けなければいけません。もちろん車の修理が必要なくても車検は受けなければいけません。(運行せずに飾っておくだけなら別ですが...) 今回はそんな車検を賢く受けるために注意すべきポイントを解説します。 どこで車検を受けるか 車検業社の種類 車検を受けることができる業者(お店)は大きく分けると6種類あります。 ディーラー 整備工場 車販売店 ガソリンスタンド カー用品店 その他 それぞれにメリットやデメリットがありますが、車検の費用を抑えるという点で考えると、選択肢は絞れてきます。それぞれ説明します。 ディーラー 各販売ディーラーで車検を受けることができます。ディーラーから新車を購入した方は、その流れで車検もディーラーに任せるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに車検はディーラーに任せるのが最も信頼性が高いです。トヨタの車はトヨタディーラー、ホンダの車はホンダディーラーが最も車への知識・技術を持っています。ディーラー内だけの整備研修などによって、他の整備工場ではなかなか知り得ないような情報が周知されていることもあります。車検後の整備(不具合の修理など)の内容によってはディーラーでないと対応できない場合もあります。 ただし、費用は他と比較して高いです。車検の基本料金だけでなく、工賃も高めに設定されており、部品も純正部品を使用することが多いため高額になりがちです。信頼性を優先させる場合はディーラー一択ですが、価格を優先させたい場合は他の選択肢に任せる方が良いでしょう。 整備工場 ディーラーではない自動車整備工場では広く車検を受け付けており、他の業者と比較しても車検の費用は抑えられています。その理由は、整備工場にとって車検はお客様の「入口」となる商品だからです。車検をきっかけに整備工場の顧客となって頂き、車検以外の商品・サービスを購入してもらうことを営業目的に据えている整備工場は多いです。その場合、車検は利益優先で考えず、価格を抑えることに注力します。 また、ディーラーとは違って純正部品だけでなく社外部品やリビルト部品、中古部品なども広く取り扱っており…
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軽自動車のリセールバリューを最大化する秘訣:選び方から売却までおかげさまでお車の購入、特に軽自動車の購入に関してのお問い合わせが増えてきました。その中でも「リセールバリュー」に関するお問い合わせが多いように感じます。 ご存知の方が多いと思いますが、リセールバリューとは「新車価格に対する売却時の価格」の割合のことです。例えば200万円の新車を購入し、売却時に100万円で売れた場合 50万円 ÷ 100万円 = 0.5 (50%) となりますのでリセールバリューは50%となります。 リセールバリューが高いほど、売却時に「得をする」ということです。 今回は軽自動車の購入から売却までの中で、リセールバリューを最大化するためのコツについて解説したいと思います。 軽自動車購入時の選び方 リセールバリューを最大化するためには「どの車を買うか」「どのように買うか」が重要です。そのための選び方、買い方のポイントを解説します。 人気メーカーと車種 「どの車を買うか」について考慮すべきはメーカーと車種です。言わずもがな、リセールバリューを最大化するためには人気のあるメーカー、車種を選ぶ必要があります。解説します。 人気のメーカー 現在、国内で販売されている軽自動車の主要メーカーは下記の8つです。 トヨタ ホンダ ダイハツ スズキ 日産 三菱 マツダ スバル しかし、上記8メーカーの中で実際に軽自動車を生産しているメーカーは下記の5つだけです。 ホンダ ダイハツ スズキ 日産 三菱(一部) トヨタで販売している軽自動車はダイハツが作っていますし、マツダで販売している軽自動車はスズキが作っています。トヨタやマツダ、スバル(および三菱の一部)では、ダイハツやスズキが生産している車種がOEM供給され、違う名前で販売されています。 OEMで生産、供給されている車種は人気が低い傾向にあります。例えばスズキのハスラーとマツダのフレアクロスオーバーは元々は同じ車種ですが、圧倒的にハスラーの方が人気です。 なぜOEM車種の人気が低いのか、理由は明確ではありません。「オリジナルではない」と言う印象や、購入後に受けるメーカーでのメンテナンスを考慮しているのだと考えられます。(実際には性能の差やメンテナンスの差はないと考えています) 結論、軽自動車を買うならOEM供給されている車種は避けるべきなので、(軽自動車に限って言えば)上記5メーカーに絞って選ぶと良いでしょう。 …
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自動車整備士は先輩をごぼう抜きできる?若者のキャリア形成に自動車整備士をオススメします。自動車整備士なら長年のキャリアを持った先輩たちをごぼう抜きして、短期間で高い評価を勝ち取ることも夢ではありません。私がそう考える理由についてお話ししたいと思います。 結論から先にお話しすると下記の2つが大きな理由です。 資格を取ると強い 先進技術を学ぶと強い 詳しく説明します。 資格を取ると強い 自動車業界には主に3つの働き方があります。 自動車整備士 鈑金塗装工 自動車販売員 この中で自動車整備士だけは有資格者が優遇されます。鈑金塗装工と自動車販売員も有資格者が優遇されないとは言いませんが、自動車整備士ほどではありません。しかも無資格でも働くことができて、働きながら資格を取ることも可能です。 世の中に資格は星の数ほどありますが、持っておいてもほとんど意味をなさない資格もあれば、資格を持っていないとその業界に就職さえできないという資格もあります。(美容師や看護師などは一般的に無資格での就職がほぼ不可能です)自動車整備士資格は持っていなくても自動車整備士として働くことが可能(同じ現場に有資格者がいることが前提)です。 しかも働きながら資格を取ることもでき、資格を取ると会社からの評価も上がります。さらに言うと、整備士資格は段階的にステップアップしていくことで上位資格にしか出来ない業務やポジションを任されるようになります。自動車整備工場は有資格者を一定数確保しておかなければ自動車整備業を営むことすら出来なくなるため、会社にとってなくてはならない存在になることも可能です。 無資格でも働くことが可能 資格を取ると優遇される 資格のステップアップが可能 自動車整備士は上記3つを兼ね備えている職業と言えます。 自動車整備士資格の種類 では自動車整備士の資格にはどんな種類があるのでしょうか。簡単に説明します。 3級自動車整備士 自動車整備士が最初に取る資格です。3級を飛ばして一気に2級や1級を取ることは出来ません。認定を受けている学校(高校や専門学校、職業訓練校など)を卒業することで資格を得ることが出来ます。学校を卒業していなくても自動車整備業に1年間従事している実績があれば受験資格が得られます。一定期間の講習と試験をパスすることで資格を取得できます。無資格で自動車整備士として働きながら、会社の許可のもの講習と試験をパスできれば資…
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