新車を購入する際、オプション選びは重要な決断です。適切なオプションは快適性を高め、リセールバリューを向上させる一方で、不要なオプションは無駄な出費となり、将来の売却時に損失を招く可能性があります。本記事では、新車購入時につけるべきオプション10選を紹介します。おまけで避けるべきオプションも紹介してますので、どうぞ最後までお読み下さい。
目次
前提と選定基準
今回紹介するオプションは下記のような基準で選びました。
- 人気の高いオプション
- 定番のオプション
- リセールバリューが高いオプション
リセール(7年以内の売却)を前提に考えました。特にリセール時に購入金額を取り返すことができそうかを念頭においています。
そもそも「乗り潰すつもり」「7年以内には売却しない」という方は全てのオプションは単純にコストになりますので、自分が使うもの・使わないもの、必要か不要かで判断すると良いかと思います。
選ぶべきオプション10選
1.ツートーンカラー
ツートーンカラーは軽自動車、普通車(登録自動車)問わず人気が高く、リセールバリューも高いです。
加えて後から施工することができないため、新車注文時だけ注文可能であるところもポイントです。
特にSUV系の車種でツートーンカラーが設定されていれば、選んだ方が良いでしょう。
軽でもスズキのハスラーやダイハツのキャンバスなどはツートーンカラーが人気です。
7年以内の売却であれば元は取れると思います。
2.サンルーフ(ガラスルーフ)
SUVやミニバンではサンルーフが設定されている車種があります。逆に言うとサンルーフのオプションがある車種は、サンルーフ欲しさに選ばれている傾向が強いです。
(サンルーフがいらないなら、その車種を選ばない)
そのためリセールバリューが上がりやすく、中古市場でも需要があります。
サンルーフの設定があるのにサンルーフがついていないと市場価値が下がるイメージです。
3.純正ディスプレイオーディオ
純正オーディオは内装デザインとの一体感があり、保証期間も長めです。リセール時には社外品よりも評価が高くなる傾向があります。
最近はナビよりもオーディオ(ディスプレイオーディオ)がコスパも良く、人気があります。
オーディオにディスプレイが搭載されていて、スマホを連携することでアプリでのナビゲーションも可能であることが理由です。
しかもディスプレイオーディオは多くの場合でナビよりも安価で購入できます。
4.純正エアロパーツ(特にトヨタのモデリスタ)
トヨタのモデリスタに代表される純正エアロパーツ(厳密には純正ではない場合もあります)は見た目が良くなるばかりか、リセールバリューが高いです。
中古車を探している人の中にはモデリスタ付きで探している人が多いです。
社外の安価なエアロパーツはものによっては査定時にマイナス評価をされることもあるため、おすすめしません。
5.パワーシート(特に運転席)
快適性を大幅に向上させるパワーシートは、特に運転席に装備すると重宝されます。オプションでつけるパターンもあれば、グレードを上げることで標準装備になるパターンもあるので、購入時にはしっかり見極めましょう。
中古車市場での需要も高いです。
6.後席モニター
特にミニバンなどの7人、8人乗りの車での需要が高いです。純正、社外問わず人気がありリセールバリューにも貢献します。
納車後に後から取り付けることも可能ですが、最初から付けておいて損はないでしょう。
7.先進安全装備(自動ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなど)
安全性を向上させる装備は運転の負担軽減に役立ちます。もはや新車を購入するのに安全装備を付けないという選択肢は考えにくい、それほどに定番化しています。今や多くの消費者が求める標準的な機能となっています。
最新の安全技術は事故防止に役立つだけでなく、保険料の割引にもつながる場合もあります。
8.バックモニター
駐車時の視界補助として非常に便利で、軽自動車も普通自動車(登録自動車)も定番オプションとしてつける人が多いです。
バックだけのカメラではなく前後・左右の4つのカメラを搭載したオプションもありますので、そちらも同様に人気です。
特にカメラ4つの場合は純正のディスプレイオーディオやナビと連携していることがあるため、セットで取り付けるのがオススメです。
(社外ナビでも対応はしていますが、画質の劣化や機能の制限などが発生します)
9.LEDヘッドライト
視認性の向上と長寿命が特徴のLEDヘッドライトは、安全性と経済性を両立するオプションです。自動ブレーキなどと同様にもはや定番化しています。
ハロゲンヘッドライトというだけで中古市場では人気が落ちる傾向がありますので、新車購入時に純正品を取り付けておきましょう。
10.スマートエントリー&スタートシステム
LEDヘッドライトと同様にスマートキーシステムも定番オプションです。多くの車種では最低グレード以外は標準装備となっていますので、上位グレードを選んでおけば間違い無いでしょう。
良くキーレスエントリーとスマートキーシステムを一緒と考えている方がいます。キーレスエントリーは単純にドアのロック・ロック解除だけの機能のことであり、エンジンスタートボタンはありませんので区別して覚えて下さい。
おまけ:避けるべきオプション5選
1.ディーラーのボディコーティング
ディーラー施工のコーティングは高額な割に効果が低い傾向にあります。
店舗にもよりますが、質の低い施工をされてしまうケースも見受けられます。
(磨きなしで塗るだけの施工など)
整備工場や鈑金工場などの専門店で同等以上の施工を安価に受けられる場合が多いです。
2.高価すぎる純正ナビゲーション
おすすめのオプションとして純正オーディオを取り上げました。現在のようにディスプレイオーディオが流行る前はナビも人気だったのですが、最近の傾向としてナビは高額化しており、その割に中古市場での人気が下がる傾向にあります。
特に30万円近くするような高額なナビはリセールで取り返すのは難しいでしょう。
3.不要な安全装備
車種によっては必要以上の安全装備がオプションとして用意されている場合もあります。自動ブレーキやレーンキープ、クルーズコントロールあたりは定番として必要ですが、それ以上の安全装備はよほどの理由がない限りは不要です。例えば自動で駐車してくれる機能や自動運転機能などです。
(自分に必要だと思えば付けた方が良いです。)
先進安全装備は定番品はリセールへの影響が高いですが、それ以上はリセールへの影響が少ない場合があります。
4.フロアマットやドアバイザー(純正品)
社外品で十分代替可能であり、純正品は割高です。見た目や機能性の差もほとんどありません。
ただし注意点が一つあります。
純正のマット、バイザーをつける前提でないと割引が聞かないディーラーがあります。
その場合は割引金額とマット、バイザーの金額を比較して検討しましょう。
5.リモコンエンジンスターター
遠隔操作でエンジンをスタートできるシステムです。便利そうですが、実際にはあまり使用されないケースが多く、燃料の無駄遣いにつながる可能性があります。そのため中古市場での人気は低く、リセールにはほとんど影響しません。(マイナスもありませんがプラスもありません)
まとめ
新車購入時には、リセールバリューや実用性を念頭に置いてオプションを選ぶことが重要です。「つけるべきオプション」は将来的な資産価値を高め、「避けるべきオプション」を避けることで無駄な出費を抑えられます。自分のライフスタイルや予算に合わせて賢明な選択を心掛けましょう。
リセールバリューについては過去にも記事にしています。よければコチラもお読み下さい。
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