自動車整備工場には認証工場と指定工場の2種類が存在します。
それぞれを簡単に説明します。
認証工場
認証工場とは自動車のエンジンやプレーキなどのように安全に直結する重要な部分について「分解整備」を行うことが出来ます。
いわゆる自動車整備工場の多くは「認証工場」の認証を受けていて、全国に9万軒ほどあると言われています。
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認証工場には「自動車分解整備事業」を書かれたオレンジ色の看板が掲げられており、どの種類の自動車を分解整備可能かも書かれています。
指定工場
指定工場とは認証工場のうちで「工場内で車検」を行うことができる工場を言います。
認証工場になるためにも一定の条件を満たす必要がありますが、指定工場になるためにはさらに条件が増えます。
例えば、「自動車検査員」という車検を行う資格を持った人が1人以上いないといけませんし、厳しい条件を満たした自動車完成検査場を設備として備えていなければなりません。
指定工場には「指定自動車整備事業」と書かれた青色の看板が掲示されています。
認証工場と指定工場の違い
大きな違いは車検の方法です。
認証工場では分解整備はできますが、工場内で車検を行うことが出来ません。
車検を行うためには該当自動車を管轄の運輸支局等に持ち込んで検査を受ける必要があります。
一方、指定工場では工場内で車検を行うことが出来ます。
一般的に認証工場では車検に日数がかかりますし、工場側の手間も増えるため費用も上がります。
指定工場では早ければ当日中に車検が完了しますし、費用もリーズナブルな工場が多いです。
ご自身のお車を車検に出す際に、その工場が認証工場なのか、指定工場なのか、確認してみて下さい。