車に乗り込もうと思ったらリモコンキーが効かず、ドアが開かない、エンジンがかからないと困った経験はありますか?
原因の多くはリモコンキーの電池切れです。
自動車整備工場に行くと、割と安価(数百円程度)で電池交換してくれるところが多いですが、そもそも整備工場まで行くのが面倒と思うかも知れません。
実はリモコンキーの交換は自分で行うことも出来ます。
今日はその方法について解説します。
目次
リモコンキーの電池交換方法
一般的な方法
電池交換の一般的な方法を解説しますが、具体的な方法はメーカーや車種によって異なります。
詳しくは車の説明書を確認するか、Google検索で「車種 カギ 電池交換」等のキーワードで調べると解説記事が出てくると思います。
簡単な手順は以下の通りです。
- メカニカルキーを取り出す
- カバー部分を開ける
- 電池を交換する
- カバーとメカニカルキーを元に戻す
メカニカルキーを取り出す
リモコンキーにはほとんどの場合メカニカルキー(骨カギ)が付いています。
鍵のカバー部分を開く際に邪魔になるため、あらかじめ外しておきます。
一体型になっていて外せない場合もありますので、その場合は無理に外す必要はありません。
カバー部分を開ける
鍵のカバー部分を外して電池が見えるようにします。
カバー部分といっても鍵の一部ではなく、鍵の表側と裏側とで二つに割れるように開きます。
引っ掛けるための凹みや隙間があるので、マイナスドライバーやコインのようなものを引っ掛けて開きます。
傷がつかないように、布などを噛ませて引っ掛けると良いです。
電池を交換する
キーの外側が開くと電池が見えます。
予め用意していた電池と同じ型番か確認しましょう。同時に電極(+とー)のどちらが表向きになっているかも確認しておきます。
電池はマイナスドライバーのようなもので簡単に外せます。
電池が外せたら、新しい電池を取り付けます。
カバーとメカニカルキーを元に戻す
外した手順と逆の手順でカバーとメカニカルキーを元に戻して作業は完了です。
リモコンキーが問題なく動作するか確認しましょう。
文章だけだと分かりづらい面もありますので、手元にあったスズキとホンダのキーを写真付きで解説します。
事例:スズキのカギ
メカニカルキーを外すためのロックを爪で押したまま、メカニカルキーを引き出して外します。
メカニカルキーが入っていた部分の隙間にマイナスドライバーを差し込んで、捻るようにして開きます。
本来は布などを噛ませて傷を防止した方が良いです。
電池の型番と向きを確認します。
確認したら隙間にマイナスドライバーを差し込んで電池を取り外します。
新しい電池を入れて、蓋とメカニカルキーを元に戻します。
事例:ホンダのカギ
特にロックなどは過家庭内ので、爪を引っ掛けてメカニカルキーを引き出します。
メカニカルキーが入っていた部分と反対側に凹みがあります。
マイナスドライバーかコインを差し込んで、捻るようにして開きます。
本来は布などを噛ませて傷を防止した方が良いです。
電池の型番と向きを確認します。
確認したら隙間にマイナスドライバーを差し込んで電池を取り外します。
新しい電池を入れて、蓋とメカニカルキーを元に戻します。
電池の種類
リモコンキーの電池の種類はメーカー、車種によって様々です。
電池表面にCR2025やCR1632などの型番が記載されているので、予め確認しておきましょう。
(説明書にも記載されている場合が多いです)
電池はホームセンターなどで購入できるものがほとんどです。
交換する電池が手元にない場合
電池を交換するといっても緊急の場合や手元に予備の電池がない場合もあります。
そんな時には電池交換は後回しにして、とりあえずドアを開けてエンジンをかけることが出来ます。
ただし、少し面倒ですし、エンジンがかからない場合もあるかも知れませんので、応急処置として考えて、後で必ず電池交換しておくようにしましょう。
ドアを開ける
リモコンキーには必ずと言って良いほどメカニカルキーが付いていますし、車のドアにも必ず鍵穴が開いています。
リモコンキーの電池が切れていたとしてもメカニカルキーを使って解錠し、ドアを開けることが出来ます。
ただし、注意が必要です。
普段リモコンキーを使って解錠・施錠している車をメカニカルキーで解錠すると、盗難防止用のセキュリティが反応してブザーが鳴り響きます。
驚くほど大きな音が鳴りますが、落ち着いてエンジンをかけて下さい。
エンジンをかければブザーは鳴り止みます。
エンジンをかける
リモコンキーの電池が切れていると普段通りエンジンをかけることは出来ません。
メーカーや車種にもよって方法が異なりますが、多くの場合はリモコンキーをエンジンスタートボタンに接触させることでエンジンを始動可能に出来ます。
(リモコンキーのメーカーロゴ部分とスタートボタンをくっつける場合が多いようです)
手順は以下の通りです。
- ブレーキを踏む
- リモコンキーをエンジンスタートボタンに接触させる
- そのままエンジンスタートボタンを押す
以上でエンジンがかかるはずです。
それでもエンジンがかからない場合は他の原因が考えられるので、整備工場やディーラーに相談しましょう。
電池切れ以外の原因も
リモコンキーが反応しない原因は電池切れだけではありません。
電池交換をしても改善しない場合は他の原因が考えられますので整備工場やディーラーに相談しましょう。
バッテリー切れ
車を長期間動かしていない場合などでバッテリー上がりになってしまっている場合もリモコンキーは反応しません。
バッテリー上がりの対処法については以前の記事を参考にして下さい。
ご自身で対処する自信がない方はロードサービスを活用しましょう。
システムの不具合
電池切れでもバッテリー上がりでもない場合はシステムに不具合が生じている可能性があります。
その場合は専用の機器を用いてシステムの書き換え作業を行う必要があります。
一般的な整備工場では対応できない可能性があるため、ディーラーに相談しましょう。
ディーラーまで車を運んでもらう必要がありますが、自動車保険のロードサービスを活用すると良いでしょう。
最後に
以上、リモコンキーの電池切れに関する対処法などを解説しました。
リモコンキーの電池は意外と早く消耗します。特に最近の車種は以前と比較して電池の消耗が激しい印象があります。
当社にも鈑金塗装のご依頼のついでに電池交換をご要望いただくことも多いですし、ご依頼いただいた車のリモコンが反応しにくい場合などは、電池交換を行ってから納車するようにしています。
先日、ご購入頂いた中古車も、当社に届いた時点では電池切れの状態でした。
以前書いたバッテリー上がりの対処法に比べて、比較的簡単に対処できますので、ご自身で電池交換をしてみてはいかがでしょうか。