愛車にキズやへこみができてしまった時、多くの方が頭を悩ませるのが鈑金塗装の料金です。
「相場がわからない」「価格の決め方が不透明」「どの業者に依頼すべきか」など、様々な不安を抱えているのではないでしょうか。
本記事では、鈑金塗装のプロフェッショナルとして長年培ってきた経験と知識を基に、料金の仕組みや適正価格の見分け方について詳しく解説します。
これを読めば、鈑金塗装に関する不安が解消され、自信を持って修理を依頼できるようになるでしょう。
鈑金塗装については⇩⇩⇩こちらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。
鈑金塗装の料金体系を解明
鈑金塗装の料金は、主に以下の3つの要素から構成されています。
- キズ修理料金
- 塗装料金
- ばらし代
- 部品代
これらの合計が最終的な修理費用となります。

キズ修理料金
キズ修理料金は、損傷の程度や範囲によって変動します。小さなキズであれば数千円程度で済むこともありますが、大きな凹みや複雑な修理が必要な場合は高額になることがあります。
傷だけであれば傷が大きければ大きいほど、深ければ深いほど料金が高くなります。
また、傷だけでなく凹みもある場合(いわゆる凹みを伴う傷)も料金が高くなります。
塗装料金
塗装料金は、塗装する面積や使用する塗料の種類によって決まります。一般的に、ソリッドカラー、メタリックカラー、パールカラーの順で料金が高くなります。
最近の乗用車はソリッドカラーであることは少なく、ほとんどがメタリックかパールです。
(トラックやバンなどの商用車のホワイトはソリッドも多いです)
ばらし代
損傷箇所によっては、周辺のパーツを取り外す必要がある場合があります。この作業に伴う費用が「ばらし代」です。
損傷範囲が広がるほど、深くなるほど取り外すパーツが増えるため料金が高くなります。
また損傷範囲は狭くても複数のパーツにまたがる箇所を損傷してしまうと料金が高くなります。
部品代
修理が不可能な部品は交換する必要があります。特にプラスチックなどの樹脂製部品は修理ができない場合が多いです。
基本的には純正品の新品の部品と交換しますが、高額になる場合は社外品や中古品を選ぶことで費用を抑えることができます。
損傷部位別の料金相場
損傷部位によって料金相場は大きく異なります。以下に主要な部位の修理料金相場を示します。
部位 | 料金相場 |
---|---|
バンパー | 15,000円~30,000円 |
フェンダー | 20,000円~50,000円 |
ドア | 30,000円~60,000円 |
ボンネット | 35,000円~70,000円 |
ルーフ | 40,000円~80,000円 |
これらの価格はあくまで目安であり、実際の料金は損傷の程度や車種、使用する塗料によって変動します。

意外と知られていないですが、鈑金塗装修理をする場合には修理箇所を含むパーツを取り外して修理します。
例えばバンパーの修理の場合はバンパーを取り外して修理します。バンパーがついたままの状態で修理することはほとんどありません。
つまり、パーツが取り外しにくい箇所ほど修理費用が高くなるイメージです。
適正価格を見極めるポイント
適正価格を見極めるためには、以下のポイントに注目しましょう。
1. 複数の見積もりを比較する
少なくとも3社以上から見積もりを取得し、比較することをおすすめします。
ただし、単に価格だけでなく、修理内容や使用する材料、保証内容なども含めて総合的に判断することが重要です。
2. 見積もり内容を詳細に確認する
信頼できる業者は、作業内容や使用する材料、費用の内訳を明確に記載した見積書を提供します。
これらの情報が曖昧な場合は、追加の説明を求めましょう。
3. 業界の相場を把握する
前述の損傷部位別料金相場を参考に、提示された価格が妥当かどうかを判断します。
ただし、相場はあくまで目安であり、個々の状況によって適正価格は変動することを理解しておきましょう。
4. 安すぎる見積もりに注意する
極端に安い見積もりには、隠れたコストや品質の低下が含まれている可能性があります。
安さだけで判断せず、修理の質や保証内容も考慮に入れましょう。
上記を見て「面倒だな」と感じた方、実は裏技があります。
それは「信頼できる人」に依頼することです。

鈑金塗装の修理は専門家でもない限り、客観的に品質を見極めることは困難です。
いくら見積もりが妥当だとしても信頼できない人に依頼をしてしまうと、結局満足できない結果になりかねません。
価格・品質ももちろん大事ですが、信頼できる人かどうかが最も大切です。
次の章で詳しく解説します。
業者選びの基準と重要性
前述の通り「信頼できる人」に依頼することが非常に重要です。
以下の基準を参考に、信頼できる業者を選びましょう。
1. 実績と評判
長年の実績がある業者や、口コミ評価の高い業者を選ぶことで、信頼性の高い修理を期待できます。インターネットの口コミや知人の紹介なども参考にしましょう。
自動車関連の業者は地域に密着していることが多いので、近隣の評判を聞くと参考になるでしょう。
2. 技術力と設備
最新の設備を備え、熟練した技術者を擁する業者を選ぶことで、高品質な修理が期待できます。可能であれば、実際の作業場を見学させてもらうのも良いでしょう。
分かりやすい基準としては「10年以上の経験の有無」と「塗装専用ブースの有無」です。
鈑金塗装修理は職人のような技術職です。技術を身につけるためには多くの経験が必要です。
10年未満では経験不足と言っても過言ではありません。
塗装ブースは鈑金塗装業を営むにあたってなくてはならない設備といえますが、設置するための敷地や設備費用の観点から設置していない業者もあります。
専用ブース内で塗装を行わないと塗膜内に埃などの異物が混入してしまうリスクがあります。
3. コミュニケーション能力
見積もりの段階で丁寧な説明を行い、質問にも誠実に答えてくれる業者は信頼できる可能性が高いです。
コミュニケーションが円滑な業者を選ぶことで、修理プロセス全体を通じて安心感を得られます。
4. 保証内容
修理後の保証内容が明確で、十分な期間と範囲をカバーしている業者を選びましょう。
これは、修理の質に対する業者の自信の表れでもあります。
保証が効かない場合は、その理由を明確に説明をしてもらえるかも大切です。
5. 価格の透明性
見積もりの内容が明確で、追加料金の可能性についても事前に説明してくれる、疑問点に明確に答えてくれる業者は信頼できます。
価格の透明性は、不正防止の観点からも重要です。
保険利用と自費修理の比較
鈑金塗装の費用を賄う方法として、自動車保険の利用と自費修理の2つの選択肢があります。
それぞれのメリットとデメリットを比較した上で適切な方法を選択しましょう。

保険利用のメリット
- 高額な修理費用を抑えられる
- 修理の質が保証される(保険会社指定の修理工場の場合)
保険利用のデメリット
- 等級が下がり、将来の保険料が上がる
- 修理工場を自由に選べない場合がある
自費修理のメリット
- 修理工場を自由に選べる
- 保険等級に影響がない
自費修理のデメリット
- 全額自己負担となる
- 修理の質が保証されない場合がある(保険会社指定の修理工場でない場合)
保険を使うか自費で修理するかは、修理費用の見積もりを取り、将来の保険料への影響を総合的に考慮して判断しましょう。
契約保険会社に問い合わせることで、保険利用した場合の将来の保険料を算出してもらえます。
修理費用と比較して検討すると良いでしょう。
プロが教える高品質・適正価格の鈑金塗装
最後に、プロの視点から高品質かつ適正価格の鈑金塗装を実現するためのアドバイスをお伝えします。

1. 早期対応の重要性
小さなキズやへこみでも、放置すると錆びの原因となり、修理費用が高額になる可能性があります。
気づいたら早めに対応することが、結果的にコスト削減につながります。
2. 定期的なメンテナンス
洗車などの定期的なメンテナンスを行うことで、塗装の劣化を防ぎ、小さなキズも早期に発見できます。
これにより、大がかりな修理を未然に防ぐことができます。
3. 適切な業者選び
前述の「業者選びの基準」を参考に、信頼できる業者を選びましょう。
安さだけでなく、技術力や評判、アフターケアなども考慮に入れることが重要です。
4. 修理内容の理解
見積もりの内容をしっかりと理解し、不明点があれば遠慮なく質問しましょう。修理内容を理解することで、適正価格かどうかの判断もしやすくなります。
5. 保証の活用
修理後の保証をしっかりと確認し、必要に応じて活用しましょう。
信頼できる業者は、充実した保証を提供しているはずです。
6. 予防的なケア
ボディコーティングなどの予防的なケアを行うことで、将来的な修理費用を抑えることができます。
初期投資は必要ですが、長期的にはコスト削減につながる可能性があります。
7. 適切な修理方法の選択
状況に応じて、全面塗装ではなく部分補修を選択するなど、適切な修理方法を選ぶことでコストを抑えられる場合があります。
プロのアドバイスを聞きながら、最適な方法を選択しましょう。
まとめ
鈑金塗装は、一見すると複雑で不透明な印象を受けるかもしれません。しかし、本記事で解説した料金の仕組みや適正価格の見分け方を理解することで、より自信を持って修理を依頼できるようになるはずです。
大切なのは、単に安い価格を追求するのではなく、適正な価格で高品質な修理を受けることです。
信頼できる業者を選び、コミュニケーションを大切にしながら、愛車のケアを行っていきましょう。
また、定期的なメンテナンスや予防的なケアを行うことで、大きな修理を未然に防ぐことができます。これは結果的にコスト削減にもつながります。
不安や疑問点がある場合は、遠慮なく専門家に相談することをおすすめします。
私たちプロフェッショナルは、お客様の愛車を最良の状態に保つためのサポートを惜しみません。
この記事が、鈑金塗装に関する不安を解消し、適切な判断の一助となれば幸いです。
愛車との長いお付き合いを、安心して楽しんでいただけることを願っています。